ふゆから、くるる。 感想
【10段階評価】
おすすめ度 3
お気に入り度 5
しほんちゃんが死んでからしほんちゃんが死ぬまでが面白かったです
見出しの通り事件発生から真相解明まではかなり楽しめ、特に真相解明パートは夢中で読み進めていたのですが、怒涛の子作りセックスで冷めちゃいましたね。
事前情報から夕陽ちゃんにちんちんが生えているのはわかっていたので、針=ちんちんで、卒業=ふたなり化なのかなと思っていたのですが、まさかタイトルロゴのまんま針が宇宙をぶっ飛んでるとは・・・
ぶっとんだ世界設定でしたが、「はるまで、くるる。」から発展した設定というのもあり、素直に楽しむことができました。
問題はキャラクターです。
夕陽ちゃんという主人公がちゃんといて、事件は彼女をメインに進んでいるのに序盤と終盤で他キャラの絡みを飛び飛びで入れるせいで誰にも愛着が湧けないんですよ。
これ百合ゲーなのが原因なんじゃないでしょうか。
百合ゲーってとりあえず固定カップリングにしたがりますが、ゲームでそれをやるなら何か一工夫入れないと漫画やアニメでやりつくしたものにしかならないと思います。
固定カップリングすると単純に考えてヒロインが2倍になるわけですから。それに加えて濃い世界観で探偵もので事件中はずっと主人公視点ですなんてなったら、そりゃあ全ヒロインの掘り下げなんてできませんよ。チエミと塔子いる??
固定カップリングのせいで序盤は飛び飛びで薄ーいカップル紹介をしなければなりませんし、固定にこだわるせいで終盤は病んだ夕陽ちゃんをほったらかしてせっせと子作りしちゃいますから。
終盤の連続子作りセックス、あれ腫れもの扱いで放置される夕陽ちゃんがあまりにかわいそうで笑っちゃいましたよ。
しほんちゃんの思いを無駄にしないために男として頑張ります→主要メンバーはみんな恋人いるのでごめんなさい
水「今の夕陽に抱かれるのは嫌だ」 月「わかるw私もあいつ嫌いw」
もうね、あまりにもあんまりですよ。
今回ふゆくるをプレイしたことで、固定カップリングで1本道の百合ゲーの危険性がよーくわかりました。
面白いものもあるんですけどね。屋上の百合霊さんとかはカップルを作るのがテーマなので固定の良さも出せてますし、自分で見たいカップルを選択していくのでゲームとしての良さも出せています。
話を戻しますと、せめて夕陽とヴィカさんの関係にに何かしらの終着点はほしかったですね。子孫は仲良しなのでOKですではなくて。
夕陽ちゃんも言ってましたが意識が違えば別人ですし、私は夕陽ちゃんの物語を読んでいるつもりですから。
まとめ
私が今回の感想で言いたかったことは、選択肢をえらんで好きな娘を攻略するタイプの百合ゲーもっと増えろということ、夕陽とヴィカさんの絡み増やせということ、チエミと塔子いる?ということです。
これで春夏秋冬が終わっちゃいましたが、結局全部おもしろかったですし、それぞれに記憶に残る好きなとこがある良い作品です。無意味ですが比べるならば
シナリオ 春>秋≧冬>夏
キャラ 秋>夏>春>冬
こうですね。一番優れているのは春で、一番好きなのは秋です。やっぱラブコメよ。
シロナガス島への帰還 感想
【10段階評価】
おすすめ度 9
お気に入り度 7
エロゲじゃないです
こういうのでいいんだよ
steamのセールで100円だったので購入。
ホラー&ミステリーのADVで、お決まりを外さない王道を突っ走る内容だが、マンネリ感は感じずに物語にのめり込むことができた。ほんとにこういうのでいいんですよ。
館で起こる殺人、怪しい使用人、忠告はするけど具体的なことは絶対教えないおっさん、暴かれる凄惨な過去、すべてが愛おしい。
ちゃんと王道で、それでいて面白いってすごいことだと思います。おすすめもしやすいですし。
【背景をクリックして探索する要素】
これが周回するゲームだと、既読スキップのテンポが悪くなりめんど・・となるけれど、周回なしの一本道の構成なので楽しむことができたし、自分でえらんで探索するのがホラー要素と噛み合っていた。
すごく良いと思ったのが推理パートの状況図。プレイヤーのために用意しましたみたいな固い図ではなく、池田が書いたちょっと汚い手書きの図を見ながらするのが、物語にのめり込むことができてよかった。
【選択肢】
なかなか意地悪だった。地下の探索でロッカー調べて、隠れられそうって言われたら隠れちゃうし、ウィザーズはワインと関係してるって言われたらジェイコブ選んじゃうよ・・・
殺人事件のトリックとかは微妙、というか自分で推理できるものではなかった気がする。選択肢で犯人当てをする時、この事件での役割を持ってない人っていう考え方で私は選んじゃったので。
ただ、アウロラが池田以外には見えていないというのは、伏線の段階で見つけて推測することができたので、Hなゲームを今までたくさんやってきた経験が生きた感じがして嬉しかったです。
よくある双子の入れ替えトリックを全く気づけないあの頃の私はもういない。
お気に入りの娘はアレックスです。おまけの無人島編は本当に笑った。シロナガス島で育まれた友情とか信頼関係とかどこいったんだよ。
恋愛要素の無いADVゲームは久しぶりにしましたね。Hな要素はあるに越したことはないのですが、なくても十分楽しめたのは、ねね子の脇毛と、無人島女子ズの性根の腐り具合のおかげでしょう。ガリガリ体型は全然あり、むしろ良いんですけどね。
池田とねね子の新作が開発中ということでかなり楽しみです。
100円セールになるまでこのゲームを買わない人がいるなんて信じられません・・・
冬は幻の鏡 感想
【10段階評価】
おすすめ度 6
お気に入り度 7
幽霊をブチ56したりレイpしちゃう話と聞いてプレイ。
でもフリー配布じゃなかったらスルーしてた。無料って素晴らしい。
深夜の学校に現れる幽霊を探る3人の主人公(+1)からなる群像劇。
群像劇って同じ場面を何度も見ることになるので、何か仕掛けがないと飽きてしまいがちだけど、同じギャグパートでも視点ごとに全然違うことを思って発言していたり、幽霊を見える見えないや、幽霊に対する考え方の違いで、同じ場面でも新鮮な気持ちで読めた。
プロローグは鈴夫視点だったので、一応鈴夫が主人公なのかと思ったら√選択にいなくてびっくり。
db、女、眼鏡の3択
一番上のdbから読み進めていくのが順当な気がしたが、しょっぱなに退屈な√を選んだら普通に積みそうな気がしたので、一番派手そうな御堂√を選んだ。
【御堂√】
かなーり面白かった。やりながらこの√最後に取っとけばよかったとずっと思ってた。
展開は派手、小月ちゃんは可愛い、ギャグは軽快、ミハミハッチは不気味。素晴らしい。
欠点があるとすれば和歌奈と小太郎の動向があまり気にならなかったので、この√だけで満足して終わりそうになった。
鈴夫はだいぶ気になったが√選択にないし・・・
鈴夫視点ないかなと思い次は和歌奈√を選択。
【和歌奈√】
うーん普通。聡美ちゃんの可愛さで乗り切った。
小月ちゃん関連の謎を御堂√でもう知っちゃっていたので、そこは最初の√選択ミスだったかなぁ。
今回の幽霊騒ぎの本筋に触れる√ではあるが、和歌奈√だけではいまいちすっきりしないので、仁科√のための下準備感が強い。
【田之上√】
面白くてびっくり お前が主人公だったか・・・
全部読んでみると事件の真相からは一番遠い√なのに、横綱が下ネタと男気で引っ張ってくれる。
この作品の面白さの8割は男キャラだと痛感した。
攻略順は、田之上→和歌奈→御堂が一番楽しめるのだろうと思った。田之上√と和佳奈√をしてる時、御堂はいったい何に巻き込まれてるんだ感が強かったので、最後に持っていくともっと話にのめり込めると思う。
【仁科√】
3つの√をクリア後に開放。
わからないとこ全部解決の回答√なので読後はすっきりして気持ちよかったが、鈴夫と三原の視点も見たかったよ・・・
絵はなかなかの古臭さがあるが、シチュは結構エロく、私はシナリオで45る人間なので久しぶりに全ヒロインで45ることができた。
Hなゲームを始めたころは、1ヒロインにつき1回は45ろうと心の中に誓いを立てて読んでいたのだが、ONEの繭でくじけてからは、すっかりその心を忘れてしまっていたので、初心を思い返すいい機会になったと思う。
小月ちゃんにしょんべんを飲ませてあげた仁科に敬意を。
こうゆうのおもろいのをやると、同人ゲームには聞いたことのない傑作がたくさん眠ってるのだろうなあとは思うのだけれど、ピンキリ過ぎて探すのがめんどい(´・。・`)